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──人を傷つける覚悟。人に傷つけ

Le 10 juin 2018, 20:33 dans Humeurs 0

 



──人を傷つける覚悟。人に傷つけられる覚悟。そして、死の覚悟。


それらがなければ、この場において彼らはただの邪魔者となってしまう。


「ひははははっ! お仲間が到  透明質酸  したようだぜぃ!?」


何が愉しいのか、声をあげて嗤ったブルータリティは、鎌を振り上げ彼らの魔力の方へ向けて走り出した。

奴を皆のもとに行かせるわけにはいかない。サキカは膝を曲げ足に力を込めて、高く跳躍した。ブルータリティを飛び越え、奴の進行方向に降り立つ。


刀を構えて鋭く睨めば、奴は足を止めて表情を消した。


「……何だ、おんらの邪魔をするのか?」


奴の身体から、殺気が噴き出す。虚ろな瞳が、サキカを捉えた。そして──


──背中に、強烈な悪寒が走った。


ブルータリティは、一瞬にしてサキカとの距離をつめると、手にしていた鎌を振り下ろす。

これは、最早学生ではとてもではないが敵わない。それどころか、Sランクの隊員ですら、目にとめることのできないだろう速さ。


避けるのはまずいと思った。しかし、避けなければ、命を絶たれてしまう。

瞬時に身体強化を施して、横に避けた。それを追ってくる鎌を、刀で受け止める。

無詠唱で放たれた魔法を避けるべく、その場から飛び退き、鎌による追撃をしゃがんでかわした。


「なかなかやるねぇ」


口調は先程と変わっていない。しかし、その声にはぞくりとするような冷たさが含まれていた。


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 ××××××××××××××

Le 19 mai 2018, 20:12 dans Humeurs 0

 ××××××××××××××男が帰ったという連絡をガイアから受けたのは、その日の午後二時過ぎであった。ようやくこれで別荘に帰れると大きく息を吐き出したサキカは、玫瑰痤瘡治療でに手続きをすましていた依頼を終わらせてから寮へと転移で戻り、そこから来た時と同じように魔方陣を使って転移する。「あ、サキカ。ようやく帰ってきたんだな」部屋から出ると、ばったりとレイトと出くわした。「うん。……あの男、帰ったよね?」実際はガイアから念話で帰ったことはきいていたのだが、念話は高等部二年になるまで習わない魔法であり、体得するのも難しい。故にそれをできるというわけにはいかないのである。「あぁ、もう訓練部屋に行っても大丈夫だ」「よかった。泊まり込みでもされたらどうしようかと思っていたよ」これに関しては、真剣に心配していた。ひょっとしたら数日間戻れないかもしれない、と。サキカはレイトと会話を交わしながら、二人で地下へ向かう。「それで、なんでさっきあそこにいたの?」この時間はまだ訓練中であったはずだ。「や、補習があって丁度帰ってきたところでさ、サキカ、帰ってきてないかと思ってついでに部屋の前までなんとなく行ったら、サキカが部屋から出てきて」部屋に行ったところで、帰ってきているかどうかはわからないだろう。タイミングがよかったために丁度会えたが、サキカが帰ってきてから時間が経っていたらすでに訓練部屋にいたに違いないのだ。.

 「今朝ぶりだなぁ」ジ

Le 13 mai 2018, 19:41 dans Humeurs 0

 「今朝ぶりだなぁ」ジパング語を口にして呑気に笑って片手を上げる男の目は、糸のように細い。適当に切られた黒髪に、角ばっていて見事に二つに割れた顎。――そう、今透明質酸功效の男だ。「サキカ、知り合い?」レイトに訊ねられて、全力で首を横に振った。「知り合いではありません。えぇ、断じて」珍しいほどに、口調も何も気にせずに思いきり否定の言葉を口にしたサキカに、六人全員から訝しげな視線が向けられたが、無視して通り過ぎようとしたところで男に腕を掴まれかけて回避した。「何で無視するんだ」抗議の目も男の存在ごと見なかったことにして、歩みを止めることもしない。――滅多にしない拒否の姿勢。しかし、男はそのようなことを知る由もなく、もともとサキカが冷たい性格をしているとでも勘違いしたのか、めげずに追ってきた。「待ってくれよ」自分を引き止めようとする声が聞こえたが、足を止めたらそこで終わりだ。ほぼ間違いなく男の気がすむまで手合わせをするはめになるだろう。男を振り切るつもりで足を速めれば、友人たちはサキカが男から逃れようとしていることに気がついて、無言でついてくる。それは、サキカが理由もなく人を無視したりしないと知っているからだろう。「ちょっ、ちょっと待って」男も必死にサキカの横に並ぼうとしたが、一足先にガイアがサキカの隣を歩き始め、それは阻止された。だが、これだけで諦めるほど、彼は諦めのよい人物ではなかった。着物の裾を、男はガイアたちの合間を縫うようにして伸ばした手で掴もうとしたのだ。サキカはその気配を察知して避けて、更に歩く速さを速めた。.

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